※ この「祈りの波」は、毎週木曜日の正午、東エルサレムのサビール・エキュメニカル解放神学センターの祈祷会でささげられている嘆願です。名称には祈りが波のように世界中に広がるようにという願いが込められています。
#先週、ガザではほとんど完全に通信ができない状態になりました。ガザ内部で起きていることを外部に伝えることが困難になり、かろうじて外まで届いた情報は恐ろしいものでした。死者は増え続け、毎日何百人も死んでいます。肝炎を患う人が増えています。イスラエルはガザ地区で唯一医療が続けられているカーンユニスにあるナセル病院近辺への攻撃を行っています。ガザの人びとが受けている苦しみは言語に絶するものです。光の神よ、あなたは武器、公共政策、社会の無関心によって苦しめられた人びとのところに住まわれます。わたしたちにはガザでパレスチナ人のきょうだいが経験していることのほんの一部しか分かりませんが、主よ、あなたは流される涙の一滴一滴を、すべての叫びを知っておられます。どうか抑圧されている者の叫びを聞き、様々な形で存在している抑圧からわたしたちを救ってください。主よ、「善を行うことを学べ。公正を追い求め、虐げられた者を救い孤児のために裁き、寡婦を弁護せよ」という預言者イザヤの言葉を思い起こします。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#先週、イスラエル軍はドローンによる攻撃と地上での侵攻を増加させ、多くの人を殺害しました。西岸地区では「安全」のためという名目で、これまで以上に多くのパレスチナ人がイスラエル兵によって射殺されました。ベイトジャラでは、道路を塞ぐ障壁を開こうとした若者、モハンマド・サイルがイスラエル軍によって殺されました。愛の神よ、日に日に苦しみがいや増す中で死を悼むことは困難です。パレスチナの人びとは何世代にもわたって絶え間なく続くトラウマに耐えてきました。あなたはパレスチナの人びとと共に抑圧の痛みを見ておられます。感じておられます。主よ、愛する者の死を悼む人びとを慰め、彼らに必要なものを与えてください。自己中心的で恐れに囚われているわたしたちを助けて、行動しなかったら自分に何が起こるかではなく、黙って加担し続けていたら抑圧されている人びとに何が起こるかと問うようにならせてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#1月13日土曜日、パレスチナのために世界各地で取り組まれた抗議活動は歴史的なものとなりました。ワシントンで、ロンドンで、何十万人もの人びとが米国や英国が武器をイスラエルに渡すことに抗議して、また即時停戦とパレスチナの解放を求めて、行進を行いました。10月7日以来、100日以上が過ぎましたが、パレスチナのための連帯行動が続いています。聖なる神よ、わたしたちは自分自身の生活によって、連帯行動によって、あなたの名を聖なるものとします。暴力を使うこと、他者を搾取することをやめさせることで、もっと公正な世界を築くことに貢献します。あなたのすがた、かたちにつくられたものである人間に対する暴力は、誰に対してであれ、あなたを侮辱する行為に他なりません。抑圧されている者たち、暴力の犠牲者たちに人間の尊厳を回復することは、あなたを賛美することに他なりません。すべてのパレスチナ人の正義のために働くことで、わたしたちにあなたを賛美させてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#1月7日、エルサレム北西部にある検問所で一台の車が突入攻撃をしようとしたとして、イスラエル軍が発砲しました。目撃者の証言によると、イスラエル軍は市民の生命を守る配慮を見せずに銃を撃っていたということです。それによって乗り合いタクシーの後部座席にいた4歳の女の子、ルカヤ・ジャハリンが殺害されました。イスラエルの救急車が彼女と母親を病院に運びましたが、遺体はイスラエル軍のもとに留められ、1月16日まで家族に返されませんでした。わたしたちを守ってくださる神よ、ジャハリンの家族に憐れみを示してください。彼らの娘は、彼らの目からは失われても、あなたの愛からは失われていないこと、あなたが守ってくださることを悟らせてください。主よ、あまりにも多くのパレスチナの家族が抑圧者の銃弾によって子どもたちを失いました。あなたは正しく裁かれる方、すべての人を裁かれる方です。わたしたちをみ国にあずからせてください。どうかみ心が天に行われるとおり地にも行われますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#ここ2ヶ月の間に、セヴァン・カラカシアン、シハム・ラシード、アイリーン・カショー、アントン・サラメがサビールのチームに加わりました。それぞれが異なる優れた力、経験、専門性を持っていて、サビールのミッションの助けになるでしょう。彼らはこれまで取り組まれてきたプロジェクトに加えて、新しいプロジェクトを担うことになります。平和の神よ、あなたのミッションはチームワークが必要なもの、皆の力が合わさって進められるものです。あなたはわたしたちをあなたの似姿につくられました。わたしたち一人ひとりがあなたの無限なるモザイク画の欠かせない一部です。主よ、サビールで働き始めたアイリーン、アントン、シハム、セヴァンを祝福してください。聖霊によって彼らを守り、導いてください。ヘブライ人への手紙(10:24)にある「互いに愛と善行に励むように心がけ、励まし合いましょう」という言葉をわたしたちに思い起こさせてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#1月19日、エルサレムのパレスチナ・アルメニア人がクリスマスを祝いました。アルメニア人は世界各地で1月6日にクリスマスを祝いますが、聖地ではユリウス暦に従って1月18日、19日に祝います。例年は19日前夜、聖誕教会で翌朝にかけて特別な礼拝や儀式が行われますが、今年はガザの状況のために祝祭は限定的なものとなりました。インマヌエルよ、エルサレムでの三つ目のクリスマスは、美しく多様なものからなる聖なる町の在りようを浮き上がらせました。今年のクリスマスは楽しい気持ちで祝われることはありませんでしたが、パレスチナ・イスラエルで苦しんでいるすべての人と連帯して祝われました。アルメニア人の兄弟姉妹にとって、どうかこのクリスマスが革命的で意義深いものでありますように。聖地での自分たちの存在を守るために闘っている彼らに、あなたが回復力、正義、保護を与えてくださいますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#世界教会協議会(WCC)に連なって祈りましょう神よ、キプロス共和国、ギリシャ共和国、トルコ共和国に生きる人びとを覚えて感謝を献げます。パウロや他の使徒たちによってキリスト教信仰の種を蒔かれた小アジアで教会が2千年間にわたって存在し、証ししてきたことのゆえに。また、ギリシャの文化が初期の教会に与えた影響のゆえに。7回の全地公会議が開かれたこの地域から輩出された教父たち、殉教した多くの女たち、男たちのゆえに。キリスト者の一致と自然環境保護のためにコンスタンティノープル総主教が果たした開拓者的な働きのゆえに。これらの地に逃れた人々、これらの地を通って逃れた人々に手をさしのべて助けた人々のゆえに。憐れみ深い主よ、わたしたちの嘆願をお聞きください。20世紀に起きたアルメニア人の虐殺、ギリシャ人の虐殺、アッシリア人の虐殺の記憶と傷が癒されますように。現在の緊張状態が和らげられますように。すべての少数者のグループとその申し立てがもっと尊重されますように。正義と和解のために働く人々のために祈ります。これらの国々で経済的、政治的危機のために苦しんでいる人々のために祈ります。すべての人の益のために働く、もっと安定した民主的な政治が実現しますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
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