愛と正義の神よ、今週私たちはナクバを記念します(5月15日)。パレスチナにおける65年間の様々な不正義と苦難を嘆き、心が破れそうです。心は破れようとも、どうか希望は死なせないでください。勇気と立ち直る力を強く保たせてください。うち続く虐待に対する戦略的な平和的抵抗のために、パレスチナの人々の意志と希望を新たにしてください。主よ、私たちは叫びます。ナクバは決して再び起こってはならないと。今なお続くナクバ、パレスチナ人の所有物の横奪、苦難は終わらなければならないと。国内外にいる全てのパレスチナ人のために、殊に1948年に家を追われた難民のために祈ります。その多くは、自分の家に戻ることを切望しています。ああ主よ、いつまでこれは続くのでしょうか。主よ、御憐れみにより、私たちの祈りをお聞き下さい。
主よ、これらのことを思い起こす時、真実と愛において私たちの物語を語る恵みと勇気を与えてください。新しくできた美しいドキュメンタリー映画『石は叫び出す』のことを、あなたに感謝します。それは、真相を捉えて平和を築く仕方でパレスチナ人クリスチャンを物語っています。今週金曜日、5月17日にサビールが主催してノートルダム・ホールで行われる映写会と、それに続けて行われるミカエル・サバ名誉ラテン総大司教座下と映画監督ヤスミン・ペルニ氏の討論のために祈ります。また、月曜日にナザレで行われた映写会と、水曜日にビル・ゼイト村で行われた宗教間研究の日のことを、あなたに感謝します。信仰と復活について話し合ったサビール・ナザレの青年たちの活気に満ちた今週木曜日の集いのことも感謝します。主よ、御憐れみにより、私たちの祈りをお聞きください。
困難の中にあって、パレスチナの人々のために連帯と啓発を進める運動を築いている諸外国の友人たちの献身的な働きに、私たちは感謝しています。ナクバの出来事について意識を高めようと働いている人々、不正義に対して立ち上がって非難、圧力といった形で報復に遭っている高名な物理学者スティーブン・ホーキングのような人々、またどこにおいてであれ正義のための働きを勢いづけることに貢献している人々のことを、あなたに感謝します。主よ、御憐れみにより、私たちの祈りをお聞きください。
世界を見ると、あらゆる不正義がなお蔓延していることが目に映ります。バングラデシュで縫製工場のビルが崩落したというニュースが伝えられています。1127人が命を奪われ、さらに多くの人たちが傷を負いました。神よ、ひどい労働環境と搾取的な低賃金労働によって引き起こされたこの恐るべき悲劇から、私たちが目を覆うようなことがありませんように。グローバル化した世界にあって、こうした犯罪に私たち自身が潜在的に荷担していることを、心に留めさせてください。嘆く遺族に慰めを与え、心に傷を負った被害者たちに癒しを、この腐敗したシステムに根本的な変革をもたらしてください。主よ、御憐れみにより、私たちの祈りをお聞きください。
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