Thursday, April 4, 2019

Japanese April 4-2019


この「祈りの波」は、毎週木曜日の正午、東エルサレムのサビール・エキュメニカル解放神学センターの祈祷会でささげられている嘆願です。名称には祈りが波のように世界中に広がるようにという願いが込められています。

#ガザからのロケット弾発射とイスラエル軍による激しい報復爆撃があったため、金曜日の「帰還大行進」は普段よりも小さな規模で行われました。翌30日土曜日、「土地の日」を記念して何万人もの人々がフェンスに向かって行進して、自分たちの土地への帰還の権利を訴えました。ほとんどの人は平和的な仕方で抗議しましたが、イスラエル軍の実弾と催涙弾を受けて207人が負傷し、4人の若者が殺害されました。

主よ、権利を訴えて平和的に抗議する人々のために祈ります。命を失った人を悼み、負傷した人のために祈ります。どうかイスラエルの軍と政府に知恵を与えて、かれらが国際法を守り、ガザの人々に課している抑圧的な制限を取り除くようにしてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

#今週、非暴力行動クミ・ナウは、マアン開発センターの働きに焦点を当てます。このセンターは、子どもの逮捕、搾取、拷問、遊ぶ権利、教育を受ける権利を奪うことなど、イスラエルによる子どもの権利の侵害を記録しています。

主よ、子どもを守るためのマアン開発センターの働きのために祈ります。占領下、子どもたちは身を護るすべを持たず、弱い立場に置かれています。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

330日土曜日、パレスチナ人は、パレスチナで、また世界各地で、第43回目の「土地の日」を記念しました。1976年、この日に、パレスチナ人はイスラエルが彼らから21千デュナム(5189エーカー)の土地を没収したことに抗議するデモを行いました。

主よ、数知れぬパレスチナ人が、家を失い、土地を失いました。彼らは、ユダヤ人のみが居住できる入植地が周りに拡がる中、狭められる一方の場所での生存を強いられています。この不法な土地の強奪と国際法違反に対して、どうか国際機関が果たすべき役割を果たしますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

#世界保健機関(WHO)は、イスラエル軍がボランティアの救急医療隊員、サジェド・ミザルを殺害したことを強く非難しました。彼は、327日水曜日、ベツレヘムのデイシェ難民キャンプで働いていて殺害されました。

主よ、サジェドの死を悼む彼の家族のために祈ります。助けを必要とする人々を自らの命をかけて支え、看護している医療隊員がどうか守られますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

#サビール・エルサレムはベツレヘムで120人の子どもたちを集めてイースターエッグ探しを催しました。この子どもたちは幾つかの慈善団体で登録されている最貧困層の子どもたちです。

主よ、幼くして多くの悲しみを経験してきた子どもたちと、喜び、笑いを分かち合う機会が与えられたことを感謝します。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

#ヘブロンのハジ・ジアド・ジャベル小学校に完全武装のイスラエル兵が押し入って、石を投げた容疑で10歳の男の子を連れ去りました。ベツヘレム南東部トゥクでは、二つの小学校でイスラエルの入植者たちが兵士と共に押し入ろうとしたため、子どもたちが脅かされ、早く下校することを余儀なくされました。

主よ、あなたは「若者を歩むべき道の初めに教育せよ。年老いてもそこからそれることがないであろう」(箴言22:5)と言われます。どうかパレスチナの子どもたちが、このようにいつもイスラエルの占領軍によって襲撃され、妨害されるということがなくなって、学校に通い、教育を修了することができますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

325日月曜日、イスラエル当局は、パレスチナ人囚人をガザの家族が訪問することを全面禁止にしました。「戦時における文民の保護に関する1949812日のジュネーヴ条約」(第四条約)によって、パレスチナ人は監獄に囚われている家族を訪問する権利があります(116条)。それは決して懲罰的、懲戒的な目的で制限されてはならないものであって、ただケース毎に安全保障上の理由がある場合にのみ制限されうるものです。

主よ、数千人にもなるパレスチナ人囚人とその家族のために祈ります。囚人の家族は訪問の許可をなかなか得ることができず、訪問するためには長い旅をし、幾度もの検査を受け、検問所や監獄で長く待たねばなりません。ガザに住む人々は、そうして愛する家族に会う希望さえも奪われました。どうかこの決定が早く撤回されますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

48日月曜日、イースターの準備のため、サビールは毎年催している「現代の十字架の道行き」を地域の人々と共に行います。この十字架の道行きは、十字架を負われたキリストの苦しみを現在のパレスチナ人の苦しみに重ね、留をイスラエル・パレスチナにおける現代の不正義の問題に結びつけるものです。

神よ、この十字架の道行きに参加する人々と共にいてください。聖霊を遣わし、彼らを導いて、ゴルゴタの丘へと引かれていくキリストが経験された苦しみを思い起こさせてください。それをパレスチナ人の苦しみと結びつけることができるようにしてください。聖金曜日の痛みの後には復活日の喜びが来ること、それと同じように現在の世界の不正義も終わってあなたが最後に勝利されることをも思い出させてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

#世界教会協議会(WCC)に連なって祈りましょう

神よ、バルカン半島の国々:アルバニア共和国、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア共和国、北マケドニア共和国、コソボ共和国、モンテネグロ、セルビア共和国、およびスロヴェニア共和国に生きる人々を覚えて感謝をささげます。この地域が長く保ってきた豊かな文化遺産のゆえに。自由を奪われた長い年月の間、共同体を保ち、信仰を生き続けた人々のゆえに。民族、宗教の帰属が異なる人々の間における平和と和解を求め続けている人々のゆえに。近年の諸教会におけるエキュメニズムの復興のゆえに。憐れみ深い主よ、わたしたちの嘆願をお聞きください。互いに苦しみを負わせ合った歴史的記憶、痛みが癒やされますように。宗教が分断、搾取の助長にではなく、癒やしを助けますように。バルカン半島で多元主義的な社会が育ち、保たれますように。社会の片隅に追いやられている人々、不正義を被っている人々、ことにロマの人々のために祈ります。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください

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