※ この「祈りの波」は、毎週木曜日の正午、東エルサレムのサビール・エキュメニカル解放神学センターの祈祷会でささげられている嘆願です。名称には祈りが波のように世界中に広がるようにという願いが込められています。
#11月22日、イスラエルとハマスは4日間の停戦に合意しました。期間の延長可能性を含むこの合意には、イスラエルに囚われている150人のパレスチナ人の釈放とハマスに囚われている50人のイスラエル人の釈放が含まれています。また、燃料、人道支援物資、医薬品を積んだ何百台ものトラックがガザに入ることも含まれています。憐れみ深い神よ、この一時停戦で囚人や捕虜が釈放され、命を救う援助がガザに入ることを感謝しつつも、それでは十分でないと私たちは感じています。主よ、揺るがされぬ精神を与え、解放、正義、平和のために闘い続けることができるようにしてください。どうか完全な停戦が実現され、抑圧的なイデオロギーが捨てられ、検問所が廃止され、人権侵害がなくなり、イスラエル・パレスチナで、そして世界中で、憎しみを持続させたり、煽ったりするものがなくなりますように。主よ、すべてが贖われる日を見るまで、真実と愛のために闘う熱意を強めてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#11月20日は世界子どもの日で、1959年に「児童の権利宣言」が国連総会で採択されたことが記念されました。10月7日以降、少なくとも6000人の子どもがガザで亡くなりました。他に少なくとも1800人の子どもが瓦礫の下になっていて行方不明で、何千人もが怪我を負っています。ガザの子どもは皆、子どもが絶対に生活すべきでないようなところで生活しています。イスラエル軍の攻撃を受けて燃料や医薬品がなくなったアル・シファ病院で保育器に入っていなかった未熟児39人の内、28人はエジプトに搬送されました。天の父よ、10月7日以降、ガザのあなたの子どもたちが犠牲になっています。殺害された子ども、怪我を負った子ども、瓦礫の下になっている子ども、病気の子ども、心に深い傷を負った子ども、ひとりひとりをあなたはご存じです。あなたのイメージを映す、彼らの無邪気な笑顔を、その子ならではの才能を、あなたはご存じです。主よ、生きようとして闘っている未熟児を憐れんでください。「母がその子を慰めるように私はあなたがたを慰める」(イザヤ書66章13節)というみ言葉を信じて、亡くなった人々を悼んでいるすべての人々のために祈ります。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#11月18日、北米サビールの友は、多くの団体、個人と共に、パレスチナ・イスラエルの恐ろしい状況への応答として声明文を発表しました。声明文は、即時停戦、ガザへの人道支援物資の搬入、国際法に照らして戦争犯罪を犯した者、それを許した者の責任を問うこと、そしてパレスチナ人が被っている抑圧を終わらせることを求めています。孤児、やもめ、難民の神よ、即時停戦と国際法の履行を呼びかけているすべての人々のゆえに感謝します。「災いあれ、床の中で悪をたくらみ、悪を行う者に。彼らは朝の光の中でそれを行う。権力が手中にあるからだ」というミカ書のみ言葉を思い起こします。主よ、不正義を行う者たちの心と行動を変えてください。すべての人の耳に届くように、正義を求める声を増やしてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#ヨルダン川西岸地区の多くの場所でイスラエルの兵士や入植者による襲撃や暴力事件が続いています。とくに難民キャンプでの被害が大きく、何人ものパレスチナ人の若者が死に、インフラが破壊され、多くの人が逮捕状もなしに拘留されました。2023年に入って、西岸地区で少なくとも400人のパレスチナ人が殺害されました。週ごとに死者数が増えている状況です。憐れみ深い神よ、「あなたは心と思いを審かれる方。悪しき者の悪を絶たれる方」(詩篇7:10)。あなたの裁きが西岸地区で為され、あなたが悪しき者の悪を絶たれることを信じます。わたしたちを助けて、抑圧されている者の塩と光にならせてください。あなたの義に感謝し、喜びの歌であなたを讃える日が来ますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#11月23日、サビールは月例の女性の聖書研究会をテラ・サンクタ・パリッシュセンターで開催しました。これは、聖書を歴史的な文脈において解釈し、今の現実を祈りの内に話し合う場所を提供するために行われています。サビールのスタッフが協力し、ガーダ・ナーメ修女が進行役を務めました。ナザレのイエスよ、あなたは受肉された言です。わたしたちが、聖書に記された聖なる証しを黙想することで、あなたの恵みについて、聞き、読み、注意し、学び、咀嚼できるように助けてください。サビールの聖書研究会によって、聖書の解放、回復、希望についてのメッセージに光が当てられ、わたしたちの信仰が今の現実に対して意味あるものとなりますように。聖書研究会に参加したすべての人を祝福してください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#10月26日、アルメニア使徒教会のエルサレム総主教は、入植者との繋がりが疑われる不動産会社との間で2021年に秘密裏に交わされた土地の賃貸契約を取りやめることを発表しました。それ以後、土建業者、武装した入植者、ブルドーザーが土地を強奪するために送り込まれています。その土地には、アルメニア使徒教会の建物、駐車場があり、また幾世帯者もの家族が住んでいます。エルサレムのアルメニア人コミュニティは揺るがされることなく抗議し、脅しに屈することを拒み続けています。真実の神よ、アルメニア人のコミュニティはエルサレムに少なくとも1600年以上存在し、キリスト教を豊かで美しいものにしてきました。主よ、彼らのエルサレムとの結びつきとコミュニティへの愛を例証している彼らの不屈さを感謝します。アルメニア人の地所に対するあらゆる脅迫が止みますように。あなたがかれらの存在をエルサレムに保ってくださいますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#11月23日、米国では感謝祭が祝われました。この祝日には、感謝の思いを持つことや家族の結合、そして収穫への感謝など、よい要素もありますが、アメリカの先住民にとっては「国家的な悲嘆の日」です。民族虐殺、家や土地の喪失、そして文化や生計手段に対して続く暴力を思い起こす日です。また、植民地主義に対するアメリカ先住民諸部族の闘いのために声をあげたり、その理解を深めたりする機会です。光の神よ、植民地主義の暴力を受け続けているアメリカ先住民の兄弟姉妹と悲嘆を共にします。パレスチナ人も、世界の他の多くの先住民族と同じように植民地主義の暴力と消去の機構に直面しています。どうか嵐と向き合う力を与えてください。世界の先住民を圧迫しているあらゆる植民地主義的な機構、観念、所業を終わらせるために働く力を与えてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください#世界教会協議会(WCC)に連なって祈りましょう神よ、ブルネイ・ダルサラーム国、マレーシア、シンガポール共和国に生きる人々を覚えて感謝を献げます。福音を証し、差別され、社会の片隅に追いやられた人々に仕えてきたプロテスタント、ローマ・カトリック、オーソドックス、福音派の教会、およびマレーシアとシンガポールの教会協議会のゆえに。多くの人の生活水準を向上させた経済発展のゆえに。自然環境と資源の維持を目的とする政策、施策のゆえに。民族間、宗教間の調和を図ってきた人々のゆえに。憐れみ深い主よ、わたしたちの嘆願をお聞きください。より公正で参加型の民主的統治が実現しますように。地域で決定され、不平等をなくし、資源資源を守る経済成長が実現しますように。民族間、宗教間の理解と協力が深まりますように。これらの国々でそこに住む多様な人々がすべて包含されるようなアイデンティティとビジョンが形成されますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
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