Sabeel Wave of Prayer 2024/3/21
※ この「祈りの波」は、毎週木曜日の正午、東エルサレムのサビール・エキュメニカル解放神学センターの祈祷会でささげられている嘆願です。名称には祈りが波のように世界中に広がるようにという願いが込められています。
#先週、ネタニヤフ首相は140万人のパレスチナ人が避難している町ラファに侵攻する軍事計画が承認されたと発表しました。国連はこの計画に反対してイスラエルに警告し、10月7日以来イスラエルを批判することなく指示してきた複数の国も警告しました。ラファにいる人びとの多くは住まいを追われて地獄のような環境を生きてきたガザの住民です。
被抑圧者の神よ、体制、政府、帝国がパレスチナの人びとを殺し、飢えさせ、民族虐殺し、抑圧している最中にも、あなたをパレスチナの人びとの中に見る目を与えてください。あなたを見捨てられた人、ひとりで苦しんでいる人の傍らに見る目を与えてください。主よ、即時停戦を実現させてください。あなたのまことを信じます。あなたの愛は永遠です。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#ガザで、もう160日以上、爆撃、飢餓、拷問が続いています。壊滅的な人道的危機の状態です。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、ガザの死者数は、過去4年間の世界中の紛争地の死者数を合わせたよりも多くなっています。そればかりか、毎日のように、援助物資を求める人びとがイスラエルの攻撃によって殺害されています。
とこしえにおわします神よ、爆弾によっても、飢餓によっても、憎しみによっても、愛に満ちたあなたを、あなたの大切なガザの子らから引き離すことはできません。悪によって奪われたガザの一人ひとりに、あなたはいのちを吹き込まれました。どうかわたしたちを助け、運命論者になって偶像崇拜の罪を犯すことがないようにしてください。あなたが正義、愛、自由を回復し、希望の源である善き神であることを証しする者とならせてください。5千人の人びとに糧をお与えになった時にされたように、ガザの食糧と援助を増やしてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#先週、何百人ものパレスチナ人イスラム教徒が礼拝のためにハラム・アル・シャリフ(神殿の丘)の境内地に入ろうとして、イスラエル警察に阻まれました。アル=アクサー・モスクに入ろうとして酷く撲られた人たちもいました。イスラエル警察は、女性と55歳以上の男性しか入ることを許しませんでした。他方、イスラエル人入植者たちがイスラエル軍に守られながらモスクの境内地に侵入しました。
憐れみ深い神よ、信仰を表現する自由、信じることのために信仰を実践する自由を守ることができるように助けてください。生活のあらゆる面で悪に対して不寛容であることで、真の寛容を実現するために働くことができますように。主よ、このラマダンに信仰を表現する安全と自由がない人びとを慰めてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#3月12日、エルサレムのシュアファト難民キャンプに住む12歳の少年、ラミ・ハムダン・アル=ハルーリがイスラエル警察によって射殺されました。イスラエル警察はラミが花火を彼らに向けたとしています。目撃者であるラミの父親はそれは偽りの容疑だと主張しています。イスラエル法務省はこの件でイスラエル警察が起訴されることはないとしています。
正義の神よ、あなたの聖なる怒りは癒やしをもたらします。ラミの殺害で潰れた、わたしたちの傷ついた心を癒やしてください。正義を求めるラミの父のように、あなたは十字架上で無力でおられました。自分の息子が殺されるのを見ることがどういうことか、あなたはご存じです。主よ、ラミに向かって発砲した者だけでなく、ラミの殺害に関して責任がある政策、イデオロギー、政策決定者たちも裁いてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#小さき兄弟会(フランシスコ会)の管区「聖地の管理者」は聖金曜日の伝統的な献金として、聖地にある学校のための資金集めを呼びかけています。これはパレスチナ・イスラエルのキリスト教徒のコミュニティおよび聖所と、世界のキリスト教徒の絆が固く保たれるようにとの教皇の願いを受けてのことです。諸教会が聖地で運営する学校は10月7日以後に起こっていることのために財政が深刻な困難に陥っています。
愛に満ちた父よ、すべての献金が聖地の学校に通う子どもたちにとって祝福となりますように。子どもたちが占領と戦争のために苦しんでいます。献金を呼びかけている者たちを通して為されるあなたの働き、個人、団体、教会の働きを感謝します。見ることも理解することもできなくても、み国の働きに参加できるようにしてください。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#サビールは、2月に開催したウェビナー「シオニズムと反セム主義」に続き、11月に開催するサビール会議2024のプレカンファレンスの一環としてウェビナー「イスラムとイスラム恐怖症」を開催する予定です。サンチャゴ・スラボスキー、マリアム・バグーティ、イスカンデル・アッバーシが講演します。
真実の神よ、講演者を用いて聴く者たちによりよく真実を理解させ、それによって真実に則って行動できるようにさせてください。正義を求める闘いがあらゆるところで為されますように。このウェビナーが波及効果を創り出し、愛の行動が世界中で起こされていきますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
#世界教会協議会(WCC)に連なって祈りましょう
神よ、エストニア共和国、ラトビア共和国、リトアニア共和国に生きる人びとを覚えて感謝を献げます。これらの国々で独特な文化的慣習、文学、音楽、そして自然資源が守られていることのゆえに。
弾圧されていた時代に揺らぐことのなかったキリスト者たちの証しのゆえに。 占領を生き延びた人々のゆえに。
これらの国々が1918年と1991年の後に平和的に独立を達成したことのゆえに。
人々が新しく見いだした自由のゆえに。憐れみ深い主よ、わたしたちの嘆願をお聞きください。ロシアとの関係、これらの国々の内に生きるすべての民族集団間の関係が平和でありますように。
20世紀における闘いで受けた古い傷が癒やされますように。すべての市民の益となる公正な経済的発展が実現しますように。外国に住んで労働している人々のために祈ります。人々が協力して正義と平和とすべての人の福祉を追求できますように。主よ、御憐れみにより/わたしたちの祈りを聞き入れてください
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